10年以上前に治療されたセラミック矯正をやりかえた症例(50代 女性)

治療前
治療後
年齢・性別50代 女性
主訴虫歯だらけなので治したい
治療内容10年以上前に治療されたセラミック矯正のやり直し治療です。

もともと前歯の歯並びが悪く、若い頃にセラミック矯正をしたという患者さんです。しかし、当時通院していた審美歯科医院でトラブルがあり、その後15年ほど歯科医院へ通院できなくなってしまったとのことでした。

歯がボロボロだけどこの機会にちゃんと治したい!

患者さんはご自身の歯の状態が悪化しているのを自覚しながら、長期間歯科への通院ができずにいたようです。患者さんは「歯がボロボロ」と表現していましたが、歯科医師の立場からするとボロボロとは思いませんでした。(もっと重篤な状態になっている患者さんも多いです。)

奥歯には虫歯が複数あり、神経まで感染している歯もありました。しかし、患者さんが心配していた抜歯の必要はなく全ての歯が適切な治療を行えれば残せる状態でした。

15年前のセラミック矯正をやり直し

15年以上まえにセラミック矯正治療をされた前歯ですが、支えになっている歯の治療と、形や大きさなど見た目の改善のためにやり直しをします。

特に上の前歯は、当時犬歯を抜歯しているので、本来左右4本ずつ計8本の歯が並ぶスペースを、左右3本ずつ計6本の歯で作っているので歯が大きく形も歪です。

当時、八重歯の改善のためだけに行われたセラミック治療なので、将来的な歯の健康への配慮が全くされていません。そのため、歯磨きがしっかりとできない構造になっており、溜まった汚れにより歯周病になっています。また、セラミックの内部が虫歯になっています。

感染(虫歯、歯周病)を取り除く治療をした後に、仮歯を製作し見た目や歯磨きの状態に問題がないかを確認します。上の前歯は、6本の歯で構成されていたスペースを、8本の歯で構成したことで自然な形を再現できました。

仮歯でしばらく生活してもらい、問題がないことを確認した上でセラミックの製作に入ります。支えになる歯や歯茎の感染が取り除かれ、炎症が改善しています。

セラミックの歯を装着した状態です。自然な歯の美しさを再現できています。

全体の問題を解決する全顎治療

前歯だけではなく、奥歯も含めて全体の感染を取り除き、噛み合わせを作る治療を行なっています。

患者さんは長らく歯医者に行けずに悩んでいたようですが、治療が終わった時には「治療を受けてよかった」と言っていただけました。

治療前:色も形も不自然なセラミック歯でした
治療後:色や形が自然で美しく見えるようセラミック歯を製作しています