「入れ歯を作ったけど違物感が強く使えない」
「痛みやズレが気になるけれど、我慢して使っている」
入れ歯の違和感を抱えながらも、対処法がわからず不安を感じていませんか?こうしたトラブルには明確な原因があり、放置してしまうとさらに大きな問題へと発展する可能性もあります。
本記事では、入れ歯が合わないときに使い続けてはいけない理由や、対処法について解説します。
合わない入れ歯を使い続けるとどうなる?
合わない入れ歯を無理に使い続けると、見た目や装着感の違和感だけでなく、口腔内や身体全体にさまざまな悪影響を及ぼします。
たとえば、以下のような症状です。
- 歯茎や口腔内を傷つける恐れがある
- 残存歯に負担がかかり寿命が短くなる
- 顎の骨が痩せやすくなる
以下では、これらのリスクについて詳しく解説します。
歯茎や口腔内を傷つける恐れがある
合わない入れ歯を使い続けると、歯茎や口の中の粘膜に傷がつきやすくなります。
入れ歯がずれたり動いたりすることで、粘膜と何度も擦れ合い、痛みや赤み、腫れなどの炎症が起こる原因になります。特に、食事や会話のたびに摩擦が繰り返されると、傷口が慢性的になり、口内炎ができやすくなることもあります。
強い痛みによって食事がとりづらくなるケースも少なくありません。
残存歯に負担がかかり歯の寿命が短くなる
合っていない入れ歯を使い続けると、残っている歯(残存歯)に大きな負担がかかり、結果的に歯の寿命を縮める可能性があります。
入れ歯の噛み合わせがずれていると、咀嚼時の力が一部の歯に集中しやすくなります。特に入れ歯を支える歯に過剰な力が加わると、歯が揺れたり削れたりして、早期に抜歯が必要になるケースがあるのです。
全体のバランスを崩さないためにも、違和感がある入れ歯は早めに調整や見直しをおこなってください。
顎の骨が痩せやすくなる
合わない入れ歯を使い続けていると、噛む力がうまく骨に伝わらない状態が続き、顎の骨が徐々に吸収されていきます。
そもそも入れ歯は歯ぐきの上にのせる構造のため、力が直接骨に届きにくく、長期間の使用で骨が痩せてしまうことがあります。さらに、合わない入れ歯は特定の箇所に過剰な圧力がかかり、骨の吸収が早まる原因になります。
このような場合、インプラントオーバーデンチャーにすることで、骨の吸収を遅らせることができます。
入れ歯が合わないときにはインプラントをご検討ください
入れ歯に違和感がある、外れやすい、噛みにくいといった悩みが続く場合には、インプラントを検討してみましょう。
インプラントは顎の骨に直接固定するため、従来の入れ歯と比べて異物感が少なく、しっかりと噛める点が特徴です。また、取り外しや洗浄が不要で、歯ブラシでそのまま磨きをすれば良いので、毎日のケアもシンプルになります。
以下では、インプラントがどのように入れ歯の悩みを解消できるかを具体的にご紹介します。
異物感がない
インプラントは固定式のため、装着時の違和感がありません。
入れ歯は歯茎の上に乗せる構造のため、どうしても異物感や圧迫感が生じやすく、日常の会話や食事に不快感を覚える方もいます。
一方、インプラントは顎の骨に直接固定されており、自分の歯に近い感覚で使えます。また、毎日の取り外しや洗浄といった手間も不要です。
お手入れしやすい
インプラントは自分の歯と同じように歯ブラシで磨けるため、日々のケアが簡単です。
入れ歯は外して洗う必要があり、外れたりズレたりすることもあるため、ケアのたびに慎重に取り扱わなければなりません。また、入れ歯用の洗浄剤や保管容器を用意する手間もかかります。
一方、インプラントは固定式でずれる心配がなく、就寝時に外す必要もありません。
噛みやすい
インプラントは固定力が高く、しっかりと噛むことができます。顎の骨に直接埋め込む構造のため、天然の歯に近い力で食べ物を噛み切ることができます。
また、左右の噛み合わせのバランスが保たれやすく、咀嚼時の負担が均等に分散されます。さらに、インプラントは噛む刺激が骨に伝わるため、顎の骨が痩せにくい点も大きなメリットです。
見た目が自然
インプラントは自然な見た目を実現できます。入れ歯のように金属バネが見えることがなく、歯ぐきとの境目も目立ちにくいため、口元に違和感がありません。
被せる人工歯にはセラミックなどの素材が使われ、自分の歯とほぼ変わらない色や質感に仕上がります。会話中や笑ったときにも気づかれにくく、審美性を重視する方にも適しています。
実際に入れ歯からインプラントにした例として、下記のページもご覧ください。
入れ歯があわないときのインプラントの選択肢
入れ歯が合わずに悩んでいる方は、入れ歯治療が得意な歯科医師に相談してください。
入れ歯治療は少し特殊なので、歯科医師によって得意不得意が明確にあります。入れ歯が得意な歯科医師に入れ歯の作り直しや、調整をしてもらうことで改善することがあります。
それでも治らない場合や、そもそも入れ歯の異物感を受け入れられない方はインプラント治療をご検討ください。
インプラント固定の入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)であれば、入れ歯が外れたりしっかり噛めないという悩みを解決出来ます。
取り外しの入れ歯を使いたくない方には、インプラント固定のセラミック歯を入れることも可能です。
部分入れ歯の場合でも総入れ歯の場合でも、それぞれの状態に適したインプラント治療がありますのでご相談ください。