歯科恐怖症で歯医者が怖い方へ|安心して治療を受けるための方法と歯科医院の選び方

歯医者が怖くて予約ができない、診療台に座るだけで動悸がする、音やにおいを想像しただけで足が遠のく。そんな状態が続くと「行かなければ」と思うほど気持ちが重くなり、ますます通えなくなることがあります。歯科恐怖症は、決して特別なことではありません。

この記事では、歯科恐怖症とはどんな状態なのか、なぜ起こりやすいのかを整理したうえで、放置によるリスク、受診の進め方、痛みや不安を減らす麻酔の工夫、必要に応じて選べる鎮静法、そして歯科医院選びのポイントまでを、わかりやすくまとめます。怖さを抱えたままでも、治療を進める道筋は作れます。

池田デンタルオフィス静岡では、最初から治療に入るのではなく、まずカウンセリングで「何が一番怖いか」「どこでつらくなるか」を一緒に整理し、無理のないペースと手順を決めていきます。相談だけでも構いませんので、まずはカウンセリングで今の状況をお聞かせください。

歯科恐怖症とは何か、ただの「苦手」との違い

歯科恐怖症は、歯科治療に対する恐怖や不安が強く、受診を避けてしまう状態を指します。単に「歯医者が苦手」「緊張する」というレベルを超えて、行こうと思っても体が反応してしまい、予約を取れない・キャンセルしてしまう・診療台に座れないなど、行動に影響が出やすいのが特徴です。

また、恐怖の対象は「痛み」だけとは限りません。何をされるか分からない不確実さ、口の中を触られる感覚、機械音やにおい、逃げられない状況などが重なることで、恐怖が強くなることがあります。

一方で、歯科恐怖症は珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。怖さの理由が説明できなくても問題ありませんし、「怖いから行けない」という反応そのものが、すでに症状の一部として起こっている場合があります。大切なのは「自分の弱さ」ではなく、「どうすれば受けられる状態をつくれるか」に視点を切り替えることです。

歯科恐怖症で起こりやすい反応

歯科恐怖症の方には、歯科医院に近づくだけで体が緊張状態に入り、さまざまな反応が出ることがあります。たとえば、予約を取ろうとした瞬間に動悸がする、待合室で冷や汗が出る、診療台を倒されると息苦しくなる、治療音を聞くと吐き気がする、といった反応です。

ほかにも、口を開け続けることへの強い不安、注射への恐怖、唾液がたまる感覚が苦手でパニックに近い状態になるなど、「治療そのもの」以外の要素が引き金になるケースも少なくありません。

こうした反応は、本人の意思とは関係なく起こります。だからこそ、症状が出そうな場面を事前に把握し、どのタイミングで何がつらいのかを医療側に共有することが、安心につながります。

歯科恐怖症は「我慢」では解決しにくい理由

歯科恐怖症は「頑張って耐えれば何とかなる」と考えられがちですが、実際には我慢で乗り切ろうとするほど、恐怖の記憶が強化されてしまうことがあります。怖いのに無理をして治療を受けると、「やっぱり歯医者は怖い場所だ」という学習が残り、次回以降のハードルが上がりやすくなるためです。

恐怖を強める大きな要因の一つが、「コントロールできない不安」です。いつ痛いことが起こるか分からない、何をされるか見えない、止めたくても止められない。こうした状況は、恐怖を増幅させます。逆に言えば、治療の進め方を見える化し、止める合図や休憩のルールを先に決め、説明と同意を積み重ねるだけでも、怖さは下げられます。

原因を一つに決めつけないことが大切

歯科恐怖症の原因は一つとは限らず、いくつかが重なっていることが多いものです。過去の痛い経験がきっかけになっている方もいれば、音・振動・においといった感覚刺激が苦手な方、嘔吐反射が強くて不安が増す方、注射が怖い方、体調やストレスの影響で不安が高まりやすい方もいます。

 「自分は何が一番つらいのか」を整理できると、対策も立てやすくなります。怖さの正体がはっきりしない場合でも、「診療台が苦手」「口の中を触られるのが怖い」など、ぼんやりした表現で構いません。

過去の治療体験がトラウマになっている場合

以前の治療で強い痛みがあった、説明が少ないまま急に処置が進んだ、怖い言い方をされた、治療中に気分が悪くなったのに止めてもらえなかった。こうした体験があると、記憶が引き金になって「また同じことが起きるのでは」と体が先に反応してしまいます。

この場合、再受診の第一歩は「いきなり治療を始めない」という選択肢を持つことです。初回は相談と状況確認までで終えても問題ありません。池田デンタルオフィス静岡でも、初診時はカウンセリングに時間を確保し、必要に応じて精密検査を行ったうえで、患者さんが納得してから治療に進む設計を大切にしています。

パニック障害や不安障害が背景にある場合

歯科恐怖症の不安が強い方の中には、パニック発作や強い不安症状が背景にあるケースもあります。特徴的なのは、「症状が出ること自体が怖い」という不安が、さらに緊張を強めてしまう点です。たとえば、息苦しくなったらどうしよう、途中で逃げたくなったらどうしよう、と考えるほど、体が敏感に反応しやすくなります。

こうした場合は、服薬の有無や既往歴、過去に起きた症状を事前に伝えることが、安全面でも非常に重要です。歯科側が情報を把握できれば、治療のペース調整や休憩の取り方、必要に応じた鎮静の検討など、現実的な対策を組み立てやすくなります。

歯科恐怖症を放置すると起こりやすいこと

歯科恐怖症のつらいところは、怖いから歯医者に行けないのに、行けない間にお口の状態が悪い方向に進みやすい点です。最初は小さな虫歯や歯ぐきの腫れだったとしても、受診のタイミングが遅れるほど、痛みや不快感が強くなったり、見た目やにおいの不安が増えたりして、さらに受診しづらくなる悪循環が起こります。

また、放置してしまう背景には、単純な先延ばしではなく、予約の電話や待合室の緊張だけで体調が崩れそうになるなど、現実的なハードルがあることも少なくありません。だからこそ、状態が軽いうちに「治療を始める」ではなく「相談と計画から始める」だけでも、その後の負担を小さくしやすくなります。

治療が大がかりになりやすい理由

虫歯や歯周病は、自然に治ることが基本的にないため、時間が経つほど治療範囲が広がりやすくなります。たとえば、初期の虫歯であれば短時間の処置で済むことが多い一方、進行すると神経の治療が必要になったり、歯の欠け・割れにつながったり、抜歯や補綴治療を検討する段階になることもあります。

ここで大切なのは、まずはご自身の状況を把握することです。歯科恐怖症の方ほど「どこまで悪いのか分からない」こと自体が恐怖になりがちなので、まずは検査と説明で現状を見える化し、治療の順番やペースを一緒に決めていく方が、安心して進めやすくなります。

池田デンタルオフィス静岡は「歯がボロボロ・重症・難症例」にも対応する総合治療を強みとしているため、長年放置してしまった方でも、現状から整理して治療計画を立てるところから始められます。

歯科恐怖症でも通えるようになる「受診の進め方」

歯科恐怖症の方が通えるようになるために大切なのは、最初から「治療を完遂する」ことを目標にしないことです。歯医者が怖い状態で無理に進めようとすると、恐怖の記憶が強く残り、次回以降の受診がさらに難しくなることがあります。

そのため最初の頃の受診は「小さく始めて、できた経験を積み重ねる」発想が現実的です。初回は相談と検査、次に短時間で終わるケア、そこから必要な治療へと段階を踏むことで、怖さを増やさずに治療へ近づけます。

池田デンタルオフィス静岡でも、いきなり処置に入るのではなく、初診カウンセリングに時間を確保し、不安や希望を丁寧に整理したうえで治療計画を一緒に組み立てることを重視しています。また、予約枠にゆとりを持たせ、完全個室で周囲を気にせず相談できる環境を整えています。

最初は「治療しないで相談だけ」でもよい

歯科恐怖症の方にとって、最初のハードルは「治療」ではなく「医院に行くこと」そのものです。だからこそ初回は、治療を始めない選択があって構いません。むしろ、相談だけで終えてもよいと分かるだけで、受診の緊張が下がりやすくなります。

相談では、次のような情報を共有できると、その後がスムーズです。

  • 過去の歯科体験で怖かったこと(痛み、急に進んだ、声かけが少なかった等)
  • 苦手な刺激(音、におい、口の中を触られる感じ、注射、唾液がたまる感じ等)
  • 起こりやすい反応(動悸、吐き気、息苦しさ、手足の震え等)
  • 既往歴、服薬、パニック発作の経験の有無
  • 今日できる範囲(話だけ、診療室に入るだけ、写真撮影まで等)

池田デンタルオフィス静岡では、初診時に院長がカウンセリングから丁寧に話を伺い、患者さんの「どうなりたいか」を踏まえて治療方針を提案し、納得してから進める流れを大切にしています。怖さの核心である「コントロールできない不安」を、計画と合意で小さくしていく考え方です。

歯科恐怖症の方は「合図」と「休憩」を先に決める

治療中に一番不安が強くなるのは、「止めたくても止めてもらえないかもしれない」と感じる瞬間です。そこで有効なのが、治療前に「合図」と「休憩の取り方」を決めておくことです。たとえば、手を挙げたらいったん中断する、苦しくなったら椅子を起こす、説明を挟みながら短い工程で進める、といったルールを最初に共有します。

ここで重要なのは、歯科医師にとって処置を止めることは決して迷惑ではなく、患者さまの安全のために必要な手順だということです。怖さが強い方ほど、途中で止められる保証があるだけで緊張が下がり、結果として治療が進めやすくなります。

池田デンタルオフィス静岡は完全個室で、周囲の視線や音の刺激を減らしながら、患者さんのペースに合わせて進められる体制を整えています。予約にもゆとりを持たせているため、「急がれている気がして言い出せない」という不安を減らしやすい点も特徴です。

歯科恐怖症の「痛い」を減らす麻酔の工夫

歯科恐怖症の方にとって、「治療の痛み」だけでなく「麻酔の注射が怖い」という悩みはとても多いものです。しかも一度つらい経験をすると、次の受診のハードルが一気に上がってしまいます。

麻酔の痛みは工夫次第でかなり軽減でき、さらに治療中の痛みを抑えられれば、恐怖そのものも下げやすくなります。

池田デンタルオフィス静岡では、痛みを最小限にするための手順を最初から組み込み、麻酔の段階から丁寧に進めます。麻酔なしで処置を進めて痛みを我慢させるようなことはせず、「安心して受けられる状態」を作ることを優先します。

麻酔の注射が苦手な方へ、痛みを減らす手順

麻酔の痛みを減らすには、「注射を刺す瞬間」だけでなく、その前後の工程を丁寧に積み重ねることが重要です。池田デンタルオフィス静岡では、次のような流れで痛みを抑える配慮を徹底しています。

まず、いきなり針を刺さず、表面麻酔で歯ぐきの感覚を先に鈍らせます。これだけでも、チクッとした刺激が出にくくなります。

次に、極細の針を使い、刺す場所もできるだけ柔らかい組織を選びます。刺入の角度や位置によって痛みは変わるため、細かな手技が大切です。

さらに、麻酔液は電動注射器を用いて、一定の速度でゆっくり注入します。麻酔が痛い原因の一つは、急な注入による圧力なので、ここを丁寧にコントロールするだけで体感が大きく変わります。

加えて、麻酔薬は体温に近い温度に整えて用いるなど、刺激そのものを減らす工夫も行います。血管に当てないように配慮した手技も含め、恐怖心の強い方でも受けやすい麻酔を目指します。

「注射が怖い」というのは、遠慮せずに伝えてほしい、大切な情報です。最初に共有していただくことで、麻酔の前段階からより患者様の恐怖心を抑えられるような配慮が可能になります。。

治療中の不安を減らす声かけとペース調整

痛みと同じくらい恐怖を強めるのが、「次に何をされるか分からない」状態です。説明がないまま治療が進むと、体が構えてしまい、刺激を強く感じやすくなります。

そのため歯科恐怖症の方ほど、治療の工程を短く区切り、都度確認しながら進めることが重要です。例えば「今から麻酔をします」「少し押される感じが出ます」「終わったら一度休憩します」といった声かけがあるだけで、予測できる範囲が増え、怖さが下がりやすくなります。

また、途中で止められる合図や休憩の取り方を事前に決めておくと、「逃げられない不安」を減らせます。麻酔の配慮と、説明・ペース調整がセットになることで、歯科恐怖症の方でも治療を受けられる可能性は高まります。

歯科恐怖症の方に有効な鎮静法(眠っているような治療)

歯科恐怖症のつらさは、痛みだけでなく「怖さで体が反応してしまい、治療を受ける状態になれない」点にあります。そうしたときの選択肢として知っておきたいのが鎮静法です。

鎮静法は、怖さを無理に消すものではなく、不安や緊張を和らげて「治療を受けられる状態」を作るための医療的サポートです。体調や治療内容、既往歴、服薬状況などによって向き不向きがあるため、どれが適切かは診察と相談のうえで決めていきます。

池田デンタルオフィス静岡では、恐怖心が強い方や、治療中に嘔吐反射などの身体反応が出てしまう方に対して、静脈内鎮静法を含む無痛治療の体制を整えています。初診時に時間を確保して不安を整理し、治療計画を立てたうえで進める設計のため、鎮静が必要かどうかも含めて落ち着いて検討できます。

笑気吸入鎮静法が向くケース

笑気吸入鎮静法は、鼻からガスを吸入して緊張を和らげ、気持ちが落ち着いた状態で治療を受けやすくする方法です。意識は保たれるため会話はできますが、不安がやわらぎ、感覚が少しぼんやりすることで治療への抵抗感が軽くなることがあります。

向いているのは、強い恐怖というより「緊張が強い」「歯科の雰囲気が苦手」「短時間の処置でも怖さが出る」といったケースです。反対に、恐怖が非常に強い方や、嘔吐反射・パニック症状が強く出やすい方、外科処置などで治療時間が長くなる場合は、別の方法を検討することがあります。

静脈内鎮静法が向くケース

静脈内鎮静法は、点滴から鎮静薬を投与し、うたた寝に近い状態で治療を進める方法です。意識は完全に失うわけではありませんが、怖さや緊張が強く出にくくなり、治療中の時間が短く感じられたり、治療の記憶があいまいになったりすることがあります。「うとうとして半分眠っているような状態」と表現されることが多いです。

歯科恐怖症が強く、診療台に座ること自体が難しい方、治療中のパニックが心配な方、嘔吐反射が強い方、外科処置などでまとまった治療が必要な方にとって、有力な選択肢になります。

池田デンタルオフィス静岡では、静脈内鎮静法を導入しており、専門の麻酔科医と連携して安全に管理する体制を整えています。怖さの軽減と安全性の両方を重視している点が特徴です。

静脈内鎮静法の安全管理で大切なこと

静脈内鎮静法は、ただ薬を使えばよいものではなく、適切な管理があって初めて成り立つ方法です。治療中は、呼吸の状態や脈拍、血圧などを確認しながら、鎮静の深さを必要以上に深くしないよう調整していきます。

また、既往歴や服薬(特に抗不安薬、睡眠薬、心療内科・精神科の薬など)、過去の麻酔トラブル、アレルギー、当日の体調などの情報が、安全性に直結します。歯科恐怖症の方ほど「言うと面倒だと思われそう」と抱え込みがちですが、事前に共有するほど安全に進めやすくなります。

池田デンタルオフィス静岡は初診カウンセリングに時間を確保し、治療を急がず計画から組み立てる方針のため、こうした情報整理を丁寧に行ったうえで鎮静の適応を検討できます。

当日の流れと、治療後の過ごし方の目安

怖さが強い方ほど「当日どう進むのか分からない」ことが不安を増やします。静脈内鎮静法では、来院後に体調確認を行い、点滴の準備をしてから治療に入る流れが一般的です。治療中は眠気が出た状態で進み、治療後は院内で休憩してから帰宅します。

治療後は眠気やふらつきが残ることがあるため、帰宅方法は事前に相談しておくのが安心です。当日は車や自転車の運転を控える必要が出ます。仕事や大事な予定は入れず、ゆとりのあるスケジュールにしておくと不安が減らせます。

具体的な注意点は当日の状態や使用薬剤で変わるため、医院の指示を優先してください。

全身麻酔が検討されるケース

静脈内鎮静法でも難しいほど恐怖反応が強い場合や、全身管理が必要な基礎疾患がある場合など、状況によっては全身麻酔が検討されることもあります。全身麻酔は設備と管理体制がより厳密に求められるため、対応できる医療機関が限られます。

大切なのは「どの方法なら安全に受けられるか」を優先して判断することです。歯科麻酔の知見がある体制で相談し、必要に応じて連携・紹介を含めて選択肢を整理していくのが現実的です。

歯科恐怖症の歯科医院選びで見ておきたいポイント

歯科恐怖症の方が歯科医院を選ぶときは、「治療が上手いか」だけで決めないほうが安心です。理由はシンプルで、恐怖の原因が「痛み」だけではなく、「処置を途中で止めてもらえない」「治療についてよく分からないまま進む」といった、歯科医院とのコミュニケーションエラーから生まれる不安にあることが多いからです。

そのため、医院選びでは「説明の仕方」「相談の時間」「治療のペース」「環境」「麻酔や鎮静の体制」まで含めて、自分が落ち着ける条件を確認しておくことが大切です。

相談の時間が十分に取れるか

歯科恐怖症の方にとって、最初の安心材料は「話を聞いてもらえること」です。怖かった経験や苦手な刺激、治療中に起こりやすい反応は、人によって違います。ここを最初に整理できないまま処置が始まると、不安が増えてしまいがちです。

そのため当院では、初診カウンセリングに1〜1.5時間を確保し、院長がじっくり話を伺ったうえで、現状と選択肢を複数提示しながら治療計画を一緒に決めていく方針を取っています。恐怖のある方ほど、こうした「計画に合意してから進む」設計が、通院のハードルを下げます。また、物理的な安心感も重要です。

個室など、落ち着ける環境があるか

歯科恐怖症の方の中には、治療そのものよりも「音」「におい」「他の患者さんの気配」「視線」で緊張が高まる方がいます。待合室や診療室の雰囲気が引き金になることもあるため、プライバシーと刺激の少なさは重要なチェックポイントです。

池田デンタルオフィス静岡は、院内が完全個室の診療室です。周囲を気にせず相談でき、治療中も落ち着きやすい環境を整えています。加えて、予約も原則ゆとりを持って取っているため、急かされる雰囲気になりにくく、「言い出せずに無理をしてしまう」リスクを減らせます。

麻酔や鎮静の体制を説明できるか

鎮静法を検討する場合は、「鎮静があるかどうか」だけでなく、誰がどのように管理するのかまで確認することが大切です。既往歴や服薬の確認、治療中の状態の見守り、緊急時の対応などは、体制の差が安心感の差につながります。

当院では静脈内鎮静法を導入しており、専門の麻酔科医と連携して安全管理を行う体制があります。怖さの軽減を目的としつつ、安全性を同時に担保するために、専門の麻酔科医と綿密に打ち合わせをして治療にあたります。こういった麻酔の選択肢が医院にあるのかどうか、そして相談の時点で、治療の進め方だけでなく、麻酔や鎮静の説明を分かりやすくしてくれるかどうかも、医院選びの大事な判断材料になります。

歯科恐怖症で受診前に準備しておくこと

歯科恐怖症の方が安心して初診を成功させるコツは、当日の自分に全部を任せないことです。緊張が強いと、伝えたいことが頭から抜けたり、途中で怖さが上がって話すのが難しくなったりします。

なので、来院前にちょっとしたメモを用意しておくだけでも、意味のある初診の時間を過ごしやすくなります。準備しておくと安心な内容は、例えば次のような項目です。

  • どの場面が一番怖いか(待合、診療台、音、麻酔、削る振動、口の中を触られる感覚など)
  • 起こりやすい反応(動悸、吐き気、息苦しさ、涙が出る、手足が震える、パニックに近い状態など)
  • 苦手なこと(嘔吐反射が強い、口を開け続けられない、唾液がたまる感覚が苦手 など)
  • 過去に嫌だった歯科体験(痛かった、説明が少なかった、急に進んだ、止めてもらえなかった など)
  • 持病、通院中の病気、アレルギー、服薬の情報(お薬手帳や薬の名前が分かるもの)
  • 当日できる範囲(今日は話だけ、検査まで、短時間の処置なら可 など)

予約時についても、メールや電話でうまく伝えるのが不安な方は、簡単なことだけでも伝えてもらえれば十分です。例えば「歯科恐怖症があり、初回は相談と検査中心でお願いしたいです。麻酔や治療中に不安が強く出ることがあります」のように伝えると、医院側も準備がしやすくなります。

池田デンタルオフィス静岡では、初診カウンセリングに十分な時間を確保し、いきなり治療に入るのではなく、怖さのポイントや希望を整理してから治療計画を立てていきます。事前メモがあるだけで、その時間をより有効に使えます。

歯科恐怖症のよくある質問やよくある相談

歯科恐怖症の方の悩みは、人に言いにくいものほど強くなりやすい傾向があります。

ここでは、実際に当院に寄せられることの多い「よくある不安」を取り上げ、現実的な対策と受診の進め方を整理します。

Q.歯科恐怖症で虫歯だらけで恥ずかしいです

歯科恐怖症で長らく受診が遠ざかっており、気付いた時にはお口の中が虫歯だらけ。「こんな口を見せるのは恥ずかしい」と感じてしまうのは、自然な反応です。ただ、歯科医院側から見ると、長年放置してしまった方や「歯がボロボロで見せられない」と感じている方は決して珍しくありません。端的に言えば、私たちは日々ボロボロのお口を見ておりますので、決してネガティブな印象を持つことはありませんので、安心してお見せください。

責められるのではという不安があるかもしれませんが、治療の目的は患者様の過去を批判することではなく、お口を通して未来を作っていくことです。

当院は重症・難症例の総合治療を掲げ、状態が悪化してしまったケースにも数多く対応してきた医院です。初診では、いきなり処置に入るのではなく、1〜1.5時間のカウンセリングで不安や希望を丁寧に整理し、検査結果をもとに治療計画を一緒に組み立てます。さらに完全個室の診療室のため、周囲の視線を気にせず相談しやすい環境です。治療が多くなりそうな場合も、段階的に進めたり、必要に応じて鎮静法を検討したりと、通える形に落とし込むことができます。

Q.歯科恐怖症でパニック発作になったらどうしよう?

パニック発作が心配な方は、「発作が起きたらどうしよう」という不安そのものが緊張を強めてしまうことがあります。対策の基本は、発作をゼロにすることではなく、起きても安全に止まれる設計にしておくことです。

具体的には、治療前に処置を止める合図を決める、短い工程ごとに休憩を入れる、椅子を倒す角度を調整する、説明の頻度を増やすなど、患者様に主導権があると感じやすい状況を作る工夫が有効です。また、服薬中の方や既往がある方は、薬の種類や服用状況を事前に共有することが安全につながります。

当院では、恐怖心が強い方や身体反応が出やすい方に対して、静脈内鎮静法を導入し、麻酔科医と連携した管理体制で対応しています。予約にもゆとりを持たせているため、急がされることで不安が増えるリスクを減らしやすい点も重要です。

Q.歯科恐怖症の診断はどこで受けるの?

歯科恐怖症は、医療や心理の領域でも扱われることがあり、必要に応じて心療内科・精神科で相談する選択肢もあります。ただし、歯科受診において必ずしも正式な診断名が必要というわけではありません。

多くの場合、最初の一歩としては「歯科が怖くて通えない」「動悸や吐き気が出る」「途中で止められないのが不安」と、歯科医院に事実として伝えるだけで十分です。その情報があれば、相談中心で始める、検査を段階的に行う、麻酔の配慮を厚くする、鎮静法を検討するなど、治療を受けられる形に組み直せます。

逆に、日常生活でも強い不安や発作が頻繁に起きる場合、服薬調整が必要な場合は、主治医と連携しながら進めるほうが安心です。

まとめ:歯科恐怖症でも「安心して治療を受ける道」はあります

歯科恐怖症は、痛みへの不安だけでなく、「止められない」「何をされるか分からない」といったコントロールできない不安が重なって強くなることがあります。そのため、怖さを無理に押さえ込むのではなく、相談と計画で不安の正体をほどき、受けられる形に治療を組み直すことが大切です。

池田デンタルオフィス静岡では、初回から治療を急がず、初診カウンセリングに十分な時間を確保して、怖いポイントや希望を整理し、納得できる計画を一緒に作ることを重視しています。また、麻酔は表面麻酔・極細針・注入速度のコントロールなど手順レベルで痛みを減らす配慮を徹底し、恐怖心が強い方には麻酔科医と連携した静脈内鎮静法も選択肢として用意しています。さらに完全個室で、予約にもゆとりを持たせる体制のため、周囲を気にせず、自分のペースで進めやすい環境です。

「虫歯だらけで恥ずかしい」「長年放置して悪化している」という方ほど、最初の一歩が重くなりがちですが、今の状態から整えていく方法は必ずあります。まずは「治療を始める」ではなく、「相談して、どんな進め方なら受けられそうか」を一緒に決めるところから始めましょう。

[ 記事監修 ]

池田デンタルオフィス静岡
院長:池田 憲吾(いけだ けんご)

  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 日本口腔インプラント学会 専修医
  • インビザライン認定医

2015年に日本大学歯学部を卒業後、勤務医を経て2023年に自由診療専門の池田デンタルオフィス静岡を開院。患者さんの生活の質向上を目的に、精密な診査と緻密な治療計画に基づき、一人ひとりに最適な治療を提供する。

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