「歯がボロボロで恥ずかしくて歯医者に行けない」
「お金がないから治療を諦めている」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、歯がボロボロの状態を治療する具体的な方法について、歯科医の視点から詳しく解説します。歯医者に抵抗がある方も、自分の歯に不安を感じている方も、ぜひ最後までお読みいただき、来院の一歩につながれば幸いです。
歯がボロボロでも「手遅れ」ではありません
「歯がボロボロでも治せるの?」と不安を抱えたまま、受診をためらっていませんか。現在の歯科医療では噛む力や見た目を回復する治療法が確立されており、手遅れということはほとんどありません。
以下では、治療法の一例や、実際に歯がボロボロのまま来院する患者さんが多いという事実もお伝えしていきます。
どんな状態でも治療の選択肢はある
歯がボロボロの状態の程度にもよりますが、仮に歯がなかったり抜歯が必要だったりする場合でも、
- インプラント
- 歯の入れ歯
- ブリッジ
- 総入れ歯、部分入れ歯
など、複数の治療選択肢があります。
現代の歯科技術では、歯が1本も残っていない場合でも総入れ歯やインプラントで噛む機能を回復できます。また、一部の歯が残っている場合は部分入れ歯やブリッジで対応可能です。
歯医者に「怒られる」「恥ずかしい」は誤解
「怒られるかも」と不安で歯医者に行けない方は多くいます。実際に、過去に嫌な対応をされたという声もあり、すべての歯科医が親身とは限らないのが現実です。
ただ、真剣に向き合ってくれる医院もあります。
気持ちに寄り添ってくれる歯科医院であれば「怒られる」「恥ずかしい」という不安なく、受診できます。
歯がボロボロで歯医者に行くのが怖い方へ
「こんなにひどくなるまで放っておいて怒られないだろうか」
「恥ずかしくて口を開けられない」
上記のように不安になり、何年も受診できないまま過ごしてしまう方も少なくありません。
以下では、不安を少しでも軽くし、安心して受診できるよう、歯科医の姿勢や痛みに配慮した技術、診療環境についてお伝えしていきます。
歯科医は患者を責めたりしません
「歯医者に行ってボロボロの状態では怒られるかもしれない」と不安に感じ、受診をためらう方もいるかもしれません。実際に「過去に怒られた経験があるから行けない」という声もあります。
しかし、歯科医の本音は「よく来てくれた」です。長年悩みながらも「治そう」と決意して来院されたことを、前向きに受け止めています。その気持ちを受け取り、治療に専念することが、歯科医の仕事です。
最新技術では痛みを最小限に抑えられます
歯科治療の痛みへの不安は誰もが感じるものですが、現在は麻酔技術が大幅に改善されています。
- 注射の痛みを軽減する表面麻酔
- 注射の不快感を軽減する極細の注射針
これらの工夫により、患者さんの痛みを最小限に抑えます。
池田デンタルオフィス静岡では、歯科恐怖症の方などのために、点滴で鎮静薬を投与する「静脈内鎮静法」にも対応しています。
痛みへの配慮については、当院の治療方針もご確認ください。
恥ずかしさを感じる必要はありません
歯科医はこれまでに多くの患者さんの口の中を診ているため、どんな状態であっても驚いたりはしません。口の中を診ることは、日々の診療の一部です。
ただし、診療環境や対応の丁寧さは医院によって異なります。すべての歯科医院が個室でプライバシーに配慮したり丁寧なカウンセリングをおこなっていたりするわけではないため、気になる方は事前にホームページや口コミなどを確認しておきましょう。
歯がボロボロな状態を放置するリスク
歯がボロボロの状態を放置していると、見た目や噛みにくさといった問題だけでなく、健康面や社会生活、経済的な面にも大きな影響を及ぼします。
以下では、具体的にどのようなリスクがあるのかを詳しく解説します。
健康への影響
歯周病菌が血管に入り込むことで健康リスクが高まります。歯茎の炎症から細菌が血流に乗って全身に運ばれ、血管や臓器に悪影響を与えるためです。
実際に歯周病の人は健康な人と比べて、「心筋梗塞のリスク、糖尿病の悪化リスク」が高くなります。(参考:日本臨床歯周病学会 | 歯周病が全身に及ぼす影響)
また、歯がボロボロで硬いものが噛めなくなると、肉や野菜の摂取量が減り、栄養バランスが崩れてしまいます。その結果、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、体力の衰えにつながることもあります。
さらに近年では、口腔機能を保つことが認知症や転倒リスクの低下と関係しているという研究もあります。(参考:8020現在歯数と健康寿命 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020)
社会生活への影響
歯がボロボロの状態では人前で話すことや笑うことを避けるようになり、人間関係に大きな支障をきたします。
口元を手で隠しながら話したり、笑顔を見せることを躊躇したりするため、相手に暗い印象を与えてしまいがちで自然な会話や親密な関係を築くことが困難になります。
さらに、見た目への自信を失うことで内向的になり、社交的な場面を避ける傾向が強くなります。
治療費が高額になる
ボロボロな歯の状態を放置すると虫歯や歯周病が進行し、初期治療で済んだものが大規模な治療に変わってしまいます。
たとえば、軽度の虫歯が数本程度であれば費用負担は少ないです。しかし、虫歯が神経に達していたり、抜歯が必要だったりする歯が多い場合は、治療費が高額になります。
【年代別】歯がボロボロになる原因
歯がボロボロになる根本原因は年代に関係なく虫歯・歯周病・噛み合わせ」の問題の3つに集約されます。3つのリスクが高い人ほど、歯がボロボロになりやすいです。
これらに生活習慣や環境要因が重なることで、状況が悪化します。
主な生活習慣 | 主な環境要因 |
---|---|
・食生活・喫煙・ストレス・ケアの頻度 | ・歯医者に通う費用がない・仕事が忙しくて通う暇がない・過去のトラウマで通えない(歯科恐怖症)など |
歯がボロボロな状態を治療する方法
歯がボロボロの状態でも段階的な治療により改善できます。
治療は術前検査で現状を把握してから原因を分析し、適切な順序で進めます。
- 歯磨き指導や食生活改善で悪化を防ぐ
- 虫歯治療・歯周病治療・根管治療で感染を除去(保存が困難な歯は抜歯を行い、必要に応じて歯の移植も検討)
- 必要に応じて歯列矯正や歯周外科で口の中の環境を整える
- 仮歯で噛み合わせを調整
- 被せ物や入れ歯を装着(インプラント・セラミック・ブリッジ・入れ歯)
以下に参考となる治療費用をまとめたので、参考にしてください。
※状態によって治療内容は異なります
歯がボロボロでもお金がなくて歯医者に行けないと考える方へ
「歯を治したいけど、お金がなくて歯医者に行けない」
そう感じて受診をためらっている方は少なくありません。確かに、歯の治療費は高く感じられることもありますが、そのまま放置することで、将来的にもっと大きな負担を抱える可能性があります。
治療を通じて口の機能や見た目を回復すれば、健康面だけでなく、仕事や人間関係などにも良い影響が出ることがあります。
以下では、歯科治療がもたらす価値や、費用面での選択肢として保険診療と自由診療の違いについて解説します。
歯の治療は高額ですが、その価値は十分にあります
歯の治療費は高額に感じますが、健康と人生の質を考えると確実に価値のある投資です。
治療を先送りすると虫歯や歯周病が悪化し、治療費は数倍に膨らみます。また、食べ物を噛めない状態が続くと栄養不足や全身疾患のリスクが高まり、将来的により高額な医療費がかかる可能性があります。
治療により口元に自信を取り戻せば、仕事や人間関係にも良い影響があります。歯の治療は単なる出費ではなく、健康で充実した人生への投資と考えてください。
保険診療と自由診療の違いについて
お金がなく歯医者に行けないという場合は、保険診療も検討してみてください。保険診療では基本的な治療に限定されますが、自由診療も費用負担は少ないです。
保険診療の場合、以下のような最低限の治療が中心となります。
- 銀歯や樹脂の詰め物
- 基本的な入れ歯
- 痛みをとる
一方、自由診療では、以下のような見た目の美しさや長期的な耐久性を重視した治療が可能です。
- 白いセラミックの被せ物
- 精密な入れ歯
- インプラント治療
- 嚙み合わせの改善
など。
ボロボロな歯を治療してくれる歯医者選びのポイント
歯がボロボロの状態で受診を考える方にとって、歯科医院選びは非常に重要です。
不安や恥ずかしさ、治療への恐怖を抱えたままでは、通院を続けることも難しくなってしまいます。そのため、「治療技術」だけでなく「患者さんへの対応姿勢」に注目して医院を選びましょう。
以下では、歯がボロボロの状態でも安心して相談・治療が受けられる歯科医院の選び方を詳しく紹介していきます。
患者に寄り添って話を聞いてくれる
歯がボロボロで不安を抱える患者さんには、十分な時間をかけて話を聞いてくれる歯科医院がおすすめです。
治療前に丁寧なカウンセリングがある医院であれば、
「過去に痛い思いをした」
「恥ずかしくて口を開けるのが怖い」
といった不安にも真摯に対応してくれます。
患者さんの気持ちに寄り添いながら、今後の治療について分かりやすく説明してくれる歯科医やスタッフがいることも安心材料です。初診時にいきなり処置を進めず、まず相談にしっかり時間を使ってくれる医院であれば、治療に対する恐怖も軽減され、継続して通いやすくなります。
治療内容についてしっかりと説明してくくれる
良い歯科医院では専門用語を使わず、患者さんにとってわかりやすい言葉で治療内容を説明してくれます。難しい専門用語ばかりでなく、患者さんに伝わる言葉で丁寧に説明してくれるかどうかが判断の基準になります。
また、ひとつの治療法だけを勧めるのではなく、複数の選択肢がある場合には、それぞれのメリット・デメリットも正直に伝えてくれる医院が信頼できます。納得できる説明を受けることで、不安を抱えたまま治療が進むことを防げます。
治療費や治療計画を明確にしてくれる
信頼できる歯科医院では、歯科医師が治療全体の流れと費用についてわかりやすく説明してくれます。
さらに、口頭だけでなく症例写真や診療記録を見せながら説明してくれる医院は、実際にどんな治療を行っているかを具体的に知ることができて安心です。歯科医療は技術職でもあるため、「実際に何をしているか」が大切です。
歯科衛生士やカウンセラー任せではなく、歯科医師自身が説明を行い、写真などの根拠も提示してくれる医院であれば、信頼できるでしょう。
ボロボロな歯を治療した後のケアも大切
治療完了後は定期的なメンテナンスと日常ケアの継続により、再び歯がボロボロになることを防げます。せっかく治療しても、同じ生活習慣を続けていれば再発してしまうからです。
たとえば、歯科医院での定期検診では、プロによるクリーニングと早期発見ができます。自宅では毎日の歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間もしっかり清掃しましょう。
また、喫煙は歯周病を悪化させ、甘い物の摂りすぎは虫歯のリスクを高めるため、生活習慣の見直しも重要です。
まずはカウンセリングまたはLINEにてご相談ください
お口の状態によって治療方法は異なるため、まずはカウンセリングやLINEでのご相談をご利用ください。
池田デンタルオフィス静岡では、実際に拝見したうえで適切な治療方針をご案内いたします。無理な提案はいたしませんので、ご不安なことがあれば安心してお尋ねください。

[ 記事監修 ]
池田デンタルオフィス静岡
院長:池田 憲吾(いけだ けんご)
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本口腔インプラント学会 専修医
- インビザライン認定医
2015年に日本大学歯学部を卒業後、勤務医を経て2023年に自由診療専門の池田デンタルオフィス静岡を開院。患者さんの生活の質向上を目的に、精密な診査と緻密な治療計画に基づき、一人ひとりに最適な治療を提供する。